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第71回九都県市首脳会議の結果概要について 発表資料 平成29年5月分 | 相模原市

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第71回九都県市首脳会議の結果概要について

首都圏の首脳が一堂に会して、広域的課題に積極的に取り組むことを目的とした九都 県市首脳会議が本日、東京都内で開催されました。

会議では、各都県市の首脳からの提案等について協議し、検討会の設置のほか国へ要 望すること等を決定しました。内容については、別添のとおりです。

出席者: さ い た ま 市 副 市 長

夫(九都県市首脳会議座長) 平成29年5月9日 相 模 原 市 発 表 資 料

問合せ先 広域行政課

電話 042−769−8248

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第 7 1 回 九 都 県 市 首 脳 会 議 の 結 果 概 要

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1 報告事項

(1)首脳会議で提案された諸問題について ガソリンベーパー対策の推進について

国や 業界 の 対応 動 向 など を注 視 しな が ら 、九 都県 市 とし て 可 能な ガソ リ ンベ ーパ ー対 策に 連携 し て取 り組 んで いく 。

福島の復興・創生について

福 島 県 か ら の要 望 につ い て 、 各 都県 市 の広 報 誌 に お ける 福 島の 復 興 ・ 創 生 に 係 る 取 組の P R や各都 県 市 で開 催 さ れるイ ベ ン トへ の 福 島県産 品 の 販売 ・ P R ブ ー ス の出 店 、 福島県 へ の 教育 旅 行 の呼び か け の場 の 提 供、専 門 人 材確 保 に 係 る支援など、九都県市で連携・共同した取組等を検討・実施した。

ま た 、 福 島 の復 興 ・創 生 に 向 け て、 国 の取 組 が よ り 一層 加 速す る よ う 、 国 へ 要望を行った。

今 後 も 、 各 都県 市 の取 組 を 進 め ると と もに 、 引 き 続 き福 島 県及 び 九 都 県 市 で 随時情報共有をしながら、連携を図っていく。

風しん撲滅に向けた九都県市共同での取組について

風 し ん の 抗 体検 査 や予 防 接 種 の 一層 の 促進 を 図 る た め、 九 都県 市 共 同 で の 新 た な 取 組の 実 施 に向け て 検 討を 進 め るとと も に 、風 し ん 対策に 関 す る取 組 状 況 等についても引き続き情報交換を実施する。

ヒートアイランド対策について

ヒ ー ト ア イ ラン ド 対策 の 啓 発 強 化の た め、 企 業 ・ N PO 団 体等 と 連 携 し た 打 ち 水 イベ ン トの 実 施や 「 クー ル シェ ア 」の 取 組、 セ ミナ ー の開 催 など を 通じて、 ヒートアイランド対策の取組を促進することとした。

若年層における交際相手からの暴力(デートDV)の未然防止対策への取組について 若 年 層 に お ける 交 際相 手 か ら の 暴力 ( デー ト D V ) の未 然 防止 対 策 に 向 け た 各 自 治 体の 取 組 や先進 事 例 の共 有 を 図り、 効 果 的な 啓 発 方法に つ い ての 情 報 交 換を行った。

引 き 続 き 効 果的 な 啓発 方 法 や 取 組内 容 につ い て 意 見 交換 を 行い 、 九 都 県 市 合 同での活動の実施について検討を行うこととした。

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2

「働き方改革」の実現に向けた取組について

「 働 き 方 改 革」 の 実現 に 向 け た 取組 に つい て 検 討 を 進め る ため 、 各 都 県 市 に お け る 働き 方 の 現状と 取 組 や今 後 の 検討会 の 進 め方 に つ いて情 報 交 換・ 意 見 交 換を行った。

引 き 続 き 、 各都 県 市の 職 員 の 働 き方 の 現状 を 踏 ま え た、 多 様で 柔 軟 な 働 き 方 が可能となる「働き方改革」の実現に向けた検討を進める。

妊娠・出産・不妊に関する知識の普及啓発について

妊 娠 ・ 出 産 ・ 不 妊 に 関 す る 正 し い 知 識 の よ り 効 果 的 な 普 及 啓 発 に つ い て 、 情 報 交 換 ・ 意 見 交 換 を 行 い 、 九 都 県 市 が 連 携 で き る 取 組 を 検 討 し た 。 ま た 、 不 妊 治 療 に 対 す る 医 療 保 険 の 適 用 に つ い て 国 へ 要 望 す る と と も に 、 引 き 続 き 各 都 県 市 で 連 携 し た 取 組 を 進 め 、 普 及 啓 発 を 図 っ て い く 。

ダイバーシティの推進に向けた、LGBTへの配慮について

L G B T へ の配 慮 に関 す る 各 都 県市 の 取組 に つ い て 、情 報 共有 及 び 意 見 交 換 を 行 う とと も に 、九都 県 市 にお け る 公共施 設 等 での 統 一 した適 切 な 対応 に つ い て、情報交換を行った。

今 後 は 、 L GB T に関 す る 正 し い知 識 の普 及 啓 発 を 図る た め、 九 都 県 市 で の 連携した取組などについて検討を進めることとした。

2 協議に係る合意事項

(1)地方分権改革の推進に向けた取組について 地方分権改革の実現に向けた要求について

今 後 の 地 方 分 権 改 革 が 、 個 性 豊 か で 活 力 に 満 ち た 地 域 社 会 を 実 現 す る と い う 基本理念を貫徹し、真の分権型社会の実現に向けて確実に推進されるよう、九都 県 市 と し て の意 見 を取 り ま と め 、 別 紙 1 の と お り 、 国に 対 して 要 求 を 行 うこ と とした。

(2)衆議院議員小選挙区の区割り改定案について

衆議院議 員小選 挙区の 区割り改 定案に ついて 、東京都 から発 言があ り、九都県 市として意見表明することとした。

3 意見交換に係る合意事項

(1)震災時における緊急輸送道路の機能確保に向けた沿道建築物の耐震化促進について 首都圏に おける 災害時 の対応力 を強化 するに は、都県 や政令 市の区 域を越えて 防災拠点や 主要都市 等 を連絡する 緊急輸送 道 路の機能を 最大限発 揮 させることが 不可欠である。

震災時に おける 建物倒 壊による 道路閉 塞を防 止するた め、九 都県市 が一体とな り、広域的 な観点か ら 緊急輸送道 路沿道建 築 物の耐震化 に取り組 む 協議組織を設

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置することなどについて、首都圏連合協議会において検討することとした。

(2)九都県市共通のマークの導入による障害者支援の促進について

障害者へ の支援 を行う 側と支援 を受け る側の コミュニ ケーシ ョンが 難しいこと が、障害者 支援を困 難 にする要因 となって い ることから 、障害者 が 必要とする支 援内容を具 体的かつ 簡 潔に明示し た九都県 市 共通の「マ ーク」の 導 入について、 首都圏連合協議会において検討することとした。

(3)屋外広告物の安全管理の強化に係る取組について

屋外広告 物の落 下等の 事故を未 然に防 ぐため 、所有者 等への 安全管 理義務の周 知徹底や専門家による点検の実施等、安全管理を強化することが必要である。

そこで、 屋外広 告物の 安全管理 の強化 を図る 取組につ いて、 首都圏 連合協議会 において検討することとした。

(4)ホームドアの整備による転落防止対策の促進について

障害者や 高齢者 等の事 故を防止 し、す べての 人が安心 して鉄 道を利 用できるよ うにするた め、ホー ム ドアを整備 する必要 が あることか ら、技術 面 、コスト面の 課題に対応 する新た な タイプのホ ームドア の 早期実用化 に向けて 、 研究開発や実 証実験に対する 支援の 拡充、鉄道事業 者の負 担軽減のための 支援の 拡充について、 九都県市としての意見をとりまとめ、 別紙2 のとおり、国に対して要望を行うこ ととした。

(5)共生社会の実現に向けた取組の推進について

障害者支 援施設 「津久 井やまゆ り園」 で発生 した事件 後、約 1年が 経過し、こ の事件の再 発、風化 を 防ぎ、障が い者に対 す る差別や偏 見を社会 か ら排除するた め、九都県市として意見を取りまとめ、 別紙3 のとおり、国に対して要請を行う こととした 。また、 共 生社会の実 現に向け た 取組につい て、首都 圏 連合協議会に おいて検討することとした。

(6)テロ等特殊災害への対応力強化について

ラグビー ワール ドカッ プ201 9及び 202 0年東京 オリン ピック ・パラリン ピック競技 大会等の 開 催を控え、 ソフトタ ー ゲット等に 対する大 規 模テロ災害時 における消 防機関の 対 応能力をよ り一層充 実 、向上させ るととも に 、首都圏にお ける大規模 テロ災害 に 迅速かつ的 確に対応 で きる消防応 援態勢を 確 立するため、 九都県市で 別紙4 のとおり、国に対して要望を行うこととした。

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4

(7)大規模地震における車中泊による避難者への対応について

大規模地 震にお ける車 中泊によ る避難 者への 対応は、 災害時 におけ る避難者の 生命・健康 に直結す る 喫緊の課題 であると と もに、避難 者が多く 発 生する首都圏 における広 域的な共 通 課題である ことから 、 避難者に関 する現状 ・ 課題と今後の 対応のあり方等について、防災・危機管理対策委員会で検討することとした。

(8)踏切の安全対策等の推進について

着実に踏 切の対 策を推 進するた めの継 続的か つ確実な 関係予 算の確 保、鉄道事 業者への支 援や自治 体 負担の軽減 が図れる よ うな制度検 討、「地 方 踏切道改良協 議会」も活 用した積 極 的な関係者 の合意形 成 の促進につ いて、九 都 県市としての 意見をとりまとめ、 別紙5 のとおり、国に対して要望を行うこととした。

併せて、 多発す る踏切 事故の現 状も踏 まえ、 啓発活動 などに ついて 、首都圏連 合協議会において検討することとした。

その他

(1) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた役割分担・費用負担について 神奈川県 から、 東京2 020オ リンピ ック・ パラリン ピック 競技大 会に向けた 役割分担・費用負担について発言があった。

九都県市 として は、大 会の成功 に向け 、相互 に連携し ながら 、準備 を進めてい くことを確認した。

5 次回は、平成 29 年秋、相模原市において開催する。

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地方分権改革の実現に向けた要求

地域の自主性・自立性を高め、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現する ためには、国と地方の役割分担を明確にし、地方分権改革を確実に推進していく ことが必要であり、あわせて、地方が主体的に行財政運営を行うことができる よう、地方税財政制度を抜本的に見直すことが不可欠である。

地方分権改革については、これまで様々な取組が進められてきたが、権限移譲 や義務付け・枠付けの見直しが十分に行われておらず、国から地方への税源移譲 も三位一体改革以降行われていないなど、道半ばであり、更なる取組が必要であ る。

また、現在、国が進めている「一億総活躍社会の実現」に向けた取組において、 地方創生は「最も緊急度の高い取組の一つ」とされている。こうした中、地方分 権改革の推進は、地域が自らの発想と創意工夫により課題解決を図るための基盤 となるものであり、地方創生において極めて重要なテーマであることから、その 重要性はより一層増している。

そこで、本日、九都県市首脳会議は、政府に対し、真の分権型社会の構築に 向け、地方の意見を確実に踏まえ大胆な改革を断行するよう、以下の事項を強く 要求する。

Ⅰ 真の分権型社会の実現

(1)更なる権限移譲の推進

これまでの地方分権改革に係る一括法等により、国から地方への権限移譲 及び都道府県から基礎自治体への権限移譲が実施されたが、国の出先機関の 見直しは行われておらず、権限移譲もいまだ十分ではない。

ついては、国の出先機関は原則廃止する視点も踏まえ、国と地方の役割分 担の徹底した見直しを行い、国から地方及び都道府県から基礎自治体への大 幅な権限移譲を更に進めること。

また、権限移譲を進めるに当たっては、住民に身近な事務・権限は全て地 方自治体に移譲することを基本とし、事務事業を実施するために必要な税財 源を移譲するとともに、人員移管について地方と協議を行うこと。

なお、以下の事項については、優先的に取り組むこと。

・ハローワークについては、第6次地方分権一括法において、「地方版ハロ ーワーク」や「地方公共団体がハローワークを活用する枠組み」(ハロー ワーク特区における取組を全国に展開)など、新たな雇用対策の仕組みが 創設された。しかし、人的・財政的支援や、国と同等の求人・求職情報の 提供などの点に課題も残されていることから、引き続き地方と協議を重ね、 より実効性ある制度とすること。また、新制度の成果検証を行い、国と地 方の連携や役割分担の在り方等を改めて検討すること。

・直轄道路・直轄河川については、地方が移譲を求める全ての区間を対象と して、適切な移管時期などを関係する地方自治体と十分に協議するととも

別紙1

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に、移譲に当たっては確実に財源措置等を講じること。

・中小企業支援に関する事務など、地方が強く移譲を求めている事務・権限 を速やかに移譲すること。

(2)更なる義務付け・枠付け等の見直し

国による関与、義務付け・枠付けについては、地方の意見を十分踏まえ、 早期の廃止を基本とした更なる見直しを徹底して行うこと。また、国は一括 法等により「枠付け」の見直しを行ったとしながら省令で「従うべき基準」 を設定し、実質的に「枠付け」を存続させているが、地方の自由度を高める ために今後「従うべき基準」の設定は行わないこと。また、既に設定された 基準についても撤廃すること。

そのほか、条例による法令の上書き権を認めるなど地方自治体の条例制定 権を拡大すること。

(3)「提案募集方式」に基づく改革の推進

「提案募集方式」については、これまで一定の成果を上げているが、国が

「実現・対応」としたものであっても、地方が求める内容に応えていないも のも含まれているなど、全ての提案が実現したわけではない。また、制度の 課題も明らかになってきた。

今後の提案募集に当たっては、地方分権改革を着実に進める取組として、 より一層の成果が得られるよう、地方からの提案を最大限実現する方向で取 り組むこと。そのため、地方が示す現行制度の具体的な支障事例等だけでは なく、住民に身近な行政はできる限り地方自治体に委ね、国と地方の役割分 担のあるべき姿を実現するという観点も重視すること。また、検討の結果、 提案内容を実現できなかった場合は、提案主体の納得が得られるよう説明責 任を果たすとともに、実現できなかった提案のうち、地方から再提案があっ たものについては、改めてその実現に向けて積極的に検討すること。

これまでの対応方針に掲載された事項については、全ての進捗状況を適宜 確認し、速やかに地方が活用しやすい形で共有するとともに、引き続き検討 するとされた提案については、実現に向けた確実なフォローアップを行うこ と。今後、第7次地方分権一括法等により措置される事項については、地方 が十分な準備期間を確保でき、条例制定等の必要な対応を支障なく行えるよ う、法の成立後、速やかに政省令の整備を行うこと。

また、こうした対応にとどまらず、地方がより活用しやすい制度となるよ う、地方の意見を踏まえ、提案対象の拡大など「提案募集方式」の見直しを 行うこと。

なお、「提案募集方式」があることを理由に国自らがこれ以上、権限移譲、 義務付け・枠付けの廃止等を検討しないことはあってはならず、更なる地方 分権改革に主体的に取り組むこと。

(4)地方自治法の抜本改正

地 方 自 治 法 を は じ め と す る 現 行 の 地 方 自 治 制 度 は 、 地 方 自 治 体 の 組 織・

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運営の細目に至るまでを規定し、事実上、国が地方行政を統制する仕組みと なっていることから、地方自治体の裁量権を広範に保障するため、地方の意 見を十分に踏まえ、早急に地方自治法を抜本改正すること。

(5)「国と地方の協議の場」の実効性ある運営

国と地方は対等・協力の関係にあるとの基本認識のもと、地方の意見を確実 に政策に反映させること。

そのため、分科会も含め、政策の企画・立案の段階から協議事項について 十分に説明するなど、実効性ある協議の場の運営を行うこと。

また、地方側の代表者の数を増やすとともに、指定都市の代表者を正式な 議員として位置付けるよう法改正を行うこと。

Ⅱ 真の分権型社会にふさわしい地方税財政制度の構築

(1)地方税財源の充実・確保

ア 税源移譲の確実な実現のための抜本的改革

現状では地方と国の歳出比率が6対4であるのに対し、税源配分は4対 6であり、事務に見合う税源が地方に配分されていない。地方が担う事務 と権限に見合った地方税源の充実強化を図るため、国と地方の税体系を抜 本的に見直し、地方への税源移譲を確実に進めること。

また、地方が真に住民に必要なサービスを自らの責任で自主的、効率的に 提供するため、税源の地域偏在性が小さく、安定的な税収を確保できる地方 税体系を構築すること。

イ 社会保障分野における地方税財源の確保

地方自治体は、医療、介護及び子育て施策など幅広い社会保障行政におい て、サービスの運営・給付主体として重要な役割を果たしている。

このことを踏まえ、今後も増加が見込まれる社会保障分野に係る行政需要 に見合った地方税財源を確保すること。

消費税率10%への引上げは再延期することとされたが、社会保障の充実 に伴う地方負担については、地方財政の社会保障財源に影響が生じることの ないよう、必要な財源を確実に措置すること。また、消費税率10%への引 上げと同時に導入される軽減税率制度についても、国の責任で代替財源を確 保すること。

ウ 課税自主権の拡大

地方自治体の財政需要を賄う税財源は、法定税により安定的に確保される ことが基本であるが、地方は必要な財源を自ら調達する等のために、地域の 特性に応じた法定外税を創設することができる。

しかし、法人事業税に関する規定が及ばない法定外税として創設した神奈 川県臨時特例企業税は、平成25年3月の最高裁判決で、法定外税であって も、別段の定めがない限り、法定税に関する規定に抵触してはならないとい う強行規定が及ぶものと判断され、違法・無効となった。

この判決は、地方自治体が独自に創設する法定外税は法定税に関する強行

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規定の制約を受け、国税を含む法定税が課税対象を幅広く押さえている現状 を踏まえると、実質的に法定外税の創設が困難であることを示したものであ る。

現状のままでは、地方自治体の課税自主権の積極的な活用が阻害される ことから、地方自治体が、法定外税を法定税から独立した対等の税目として 創設することを可能とするなど、地方税法をはじめとした関係法令を抜本的 に見直すこと。

エ 地方消費税の清算基準の適正化

平成29年度与党税制改正大綱において、地方消費税の清算基準のあり方 について検討を行うこととされたが、清算基準は最終消費地と税収の最終的 な帰属地を一致させるためのものであることを踏まえ、地方自治体間の財政 調整を目的として、制度本来の趣旨を歪めるような見直しを行わないこと。 オ 車体課税の見直しに伴う地方税による代替財源の確保

自動車取得税については、消費税率10%への引上げ時に廃止することと された。その減収分については、自動車税及び軽自動車税における環境性能 割の導入等により一部が補填されるものの、十分な代替財源が確保されてい ない。

自動車取得税が地方自治体の都市基盤整備等の貴重な安定財源となってき た経緯等を踏まえ、自動車取得税を廃止する際には、地方税による安定的な 代替財源の確保により、減収分の補填措置を行うこと。

また、平成29年度与党税制改正大綱において、平成31年度税制改正ま でに、自動車の保有に係る税負担の軽減に関し、総合的な検討を行い、必要 な措置を講じることとされたが、仮に負担軽減措置を講じる場合には、地方 自治体に減収が生じることのないよう、地方税による安定的な代替財源を確 保すること。

カ 償却資産に対する固定資産税の制度の堅持

平成29年度与党税制改正大綱において、「固定資産税が市町村財政を支 える安定した基幹税であることに鑑み、償却資産に対する固定資産税の制度 は堅持する」とされた一方で、平成28年度税制改正で、3年間の時限措置 として機械・装置を対象に創設された償却資産に係る固定資産税の特例措置 の対象に、平成29年度税制改正において、一定の工具、器具・備品等が追 加された。

償却資産に対する固定資産税は、償却資産の所有者が事業活動を行うに当 たり、行政サービスを享受していることに着目して課税しているものであり、 都及び市町村の重要な基幹税目であることから、国の経済対策という観点か らの見直しを行うべきではなく、引き続き制度を堅持すること。また、時限 的な特例措置については、今回限りのものとして、その期限の到来をもって 確実に終了させること。

キ 地球温暖化対策に必要な地方税財源の確保

平成29年度与党税制改正大綱において、地方の地球温暖化対策に関する 財源の確保について、「市町村が主体となって実施する森林整備等に必要な 財源に充てるため、個人住民税均等割の枠組みの活用を含め都市・地方を通

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じて国民に等しく負担を求めることを基本とする森林環境税(仮称)の創設 に向けて、地方公共団体の意見も踏まえながら、具体的な仕組み等について 総合的に検討し、平成30年度税制改正において結論を得る。」とされた。 今後の検討に当たっては、地方自治体の意見を十分に踏まえ、受益と負担の バランスに配慮しつつ、税収全額が地方の税財源となるよう制度設計をする とともに、地方が独自に課税している森林環境税等との関係について、適切 に調整すること。

また、税制抜本改革法第7条第1号ヲでは、森林吸収源対策に加え、「地 方の地球温暖化対策に関する財源確保について検討する。」とされており、 地方自治体が実施している地球温暖化対策は、省エネルギーの推進や再生可 能エネルギーの導入など多岐にわたることから、これらの対策に必要な地方 税財源を確保する制度についても早急に創設すること。

ク ゴルフ場利用税の現行制度の堅持

平成29年度与党税制改正大綱において、「ゴルフ場利用税については、 今後長期的に検討する。」とされた。しかし、ゴルフ場利用税はアクセス道 路の整備・維持管理、廃棄物処理、地滑り対策等の災害防止対策等の行政サ ービスと応益関係にあるだけでなく、その税収の7割がゴルフ場所在市町村 に交付され、地方自治体の貴重な財源となっていることから、現行制度を堅 持すること。

(2)自主財源である地方法人課税の拡充強化 ア 地方法人課税の拡充強化

地域間の税収格差の是正を名目に、平成26年10月に地方法人税が導入 され、消費税率10%への引上げ及び法人事業税の暫定措置の廃止に伴い、 法人住民税法人税割の地方交付税原資化をさらに進めることとされた。地方 法人税は、地方分権に反するとともに、地方自治体同士で財源を奪い合う極 めて不適切な制度であり、到底容認できるものではない。

加えて、同制度は、実質的には地方交付税の総額不足の補填に利用されて おり、国による地方財源の確保という責任を放棄した極めて不当なものであ り、制度運用の面からも将来にわたって地方財政に悪影響を及ぼすものであ る。

本来、税収格差の是正は、税源移譲により地方税を拡充する中で、国の 責任において行うべきであり、法人の行政サービスの受益に応じた負担とい う地方税の原則を踏まえるとともに、産業振興、地域活性化に取り組む地方 自治体の自主的な努力が報われるよう、自主財源である地方法人課税の拡充 強化を図ること。

イ 法人事業税の分割基準の適正化

平成28年度与党税制改正大綱において、法人事業税の分割基準のあり方 について検討を行うこととされ、平成29年度与党税制改正大綱においては、 電力システム改革による事業環境の変化を踏まえ、電気供給業に係る法人事 業税の分割基準について見直しを行うこととされた。

法人事業税の分割基準については、企業の事業活動と行政サービスとの受

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益関係をより的確に反映させ、法人の事業活動が行われている地域に税収を より正しく帰属させるものとなるよう引き続き適正化を図ること。

また、地方自治体間の財政調整を目的とする見直しは行わないこと。

(3)地方交付税制度の改革

ア 地方交付税の総額確保等と適切な運用

「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針)では、「地方 の安定的な財政運営に必要となる一般財源の総額について、2018年度ま でにおいて、2015年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同 水準を確保する」とされている。

しかし、地方においては、不可避的に増加する社会保障関係費に加え、 少子化対策の強化、地域経済の活性化、雇用の創出、防災・減災対策など、 必要な施策を将来にわたり実施していく必要があることから、これら行財政 需要の増加を的確に把握し、地方交付税の法定率の更なる引上げを含む抜本 的な見直しにより、地方の安定的財政運営に必要な総額を確保すること。

また、地方交付税は国による義務付けや政策誘導を行うための制度ではな く、地方共有の固有財源であることを強く認識し、適切に運用すること。あ わせて、地方交付税が「国からの仕送り」であるかのような誤った認識を国 民に与えないよう、正確に周知すること。

さらに、各地方自治体の予算編成に支障が生じないよう、地方交付税の 具体的な算定方法を早期に明示すること。

イ 臨時財政対策債の廃止

臨時財政対策債は、平成13年度に3年間の措置として導入されて以来、 地方からは制度の廃止と地方交付税への復元を繰り返し要求してきたにもか かわらず、5度目の延長期限である平成28年度で廃止されることなく、平 成31年度まで延長されたところである。

平成29年度は地方交付税の原資を確保することにより臨時財政対策債の 増が抑制された。しかし、臨時財政対策債の大量発行による地方財源不足の 補填を継続することは、将来の世代に負担を先送りしていることにほかなら ず、国がその責任を十分果たしているとは言えない。また、過去に発行した 臨時財政対策債の償還を、新たな臨時財政対策債の発行により行うという現 状は極めて不適切な状況であり、持続可能な地方財政制度という観点からも、 抜本的な見直しが急務である。

地方の財源不足の解消は、税源移譲や地方交付税の法定率引上げ等によっ て確実に対応すべきであり、地方が国に代わって借り入れる臨時財政対策債 は、直ちに廃止すること。

また、臨時財政対策債の既往の元利償還金については、その償還額が累増 していることを踏まえ、償還財源を確実に別枠として確保すること。

(4)国庫支出金の改革

ア 国庫支出金の抜本的な改革

国庫支出金については、国と地方の役割分担を見直し、地方への権限及び

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税源の移譲を基本とした抜本的改革を進めることとし、国は速やかにその 工程を明らかにすること。

それまでの間、国庫支出金は首都圏特有の行政需要を斟酌し、必要額を 安定的かつ確実に確保するとともに、地方自治体の超過負担の解消に格段の 努力を払うこと。

また、地方自治体間の財政調整は地方交付税により行い、国庫支出金によ る財政力格差の是正は行わないこと。

さらに、事務手続の簡素化など運用改善を図るとともに、国の関与は最小 限とし、地方の自由度を高め、地域の知恵と創意が生かされる制度となるよ う見直すこと。

なお、国と地方は対等・協力の関係にあることを踏まえ、国庫支出金の 改革に当たっては、事業の規模等に関わらず、国の負担を一方的に地方に 付け替えるような見直しは厳に慎むこと。

イ 基金事業の見直し

国庫支出金の廃止、地方への税源移譲が行われるまでの間、国からの交付 金等により造成された基金事業については、事業の進捗状況などを踏まえ、 地方の必要に応じた増額や、事業期間の延長を図るとともに、地方の裁量に よる主体的かつ弾力的な取組が可能となるよう、基金の造成を指定都市にも 認めることなど、要件の見直しを行うこと。あわせて、事務 手続の簡素化 などの運用改善を図ること。

(5)国直轄事業負担金の見直し

国 直 轄 事 業 に つ い て は 、 国 と 地 方 の 役 割 分 担 を 見 直 す こ と に よ り 、 真に 国 が 行 う べき 事 業 に限 定 し た 上で 、 国 が全 額 費 用 負担 す る とと も に 、それ 以外の事業は地方に権限と必要な税財源を移譲すること。なお、そのための 具体的な手順等を盛り込んだ工程を早急に示すこと。

また、国直轄事業の実施や変更に当たっては、負担金を支出する地方自治 体の意見を確実に反映させるため、事前協議を法制化すること。

加 え て 、 国 は 、 地 方 が 国 に 支 出 し た 国 直 轄 事 業 負 担 金 に つ い て 、 厳 正な 検査を行い、不適切な支出等があった場合は地方自治体に負担金を返還する 仕組みを構築すること。

Ⅲ 道州制の議論に当たって

道州制の議論に当たっては、真に地方分権に資するものとなるよう、地方の 意見を十分に尊重すること。

また、道州制の議論にとらわれることなく、権限移譲、義務付け・枠付けの 見直し、地方税財源の充実・確保等の改革を一体的に進めること。

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Ⅳ 国の財政規律の確立と地方税財源の拡充

地方は、厳しい財政状況の中、大幅な職員数の削減など、徹底した行政改革 を断行し、財政健全化に努めているが、国は、地方に比べて、行政改革への取 組が不十分であると言わざるを得ない。

このような中にあっても、国は、地方が国に代わって借り入れる臨時財政対 策債を継続するとともに、地方法人税の税率を引き上げることとしており、更 なる地方税の国税化を行おうとしている。

国は、行政改革と財政健全化に取り組むとともに、こうした国の財政難を地 方にしわ寄せする制度については、財政状況にかかわらず見直しを行うべきで あり、速やかに制度の撤廃と地方の税財源の拡充に取り組むこと。

平成29年 月 日

内閣総理大臣 安倍 晋三 様

九都県市首脳会議

座長 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 小 池 百合子 神奈川県知事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 福 田 紀 彦 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 長 清 水 勇 人

(14)

ホームドアの整備による転落防止対策の促進について

平 成 2 8 年 8 月 、 視 覚 障 害 の あ る 方 が 銀 座 線 青 山 一 丁 目 駅 の

ホームから線路内に転落し死亡するという大変痛ましい事故が発生

し、その後も同様の事故が続いている。

ホ ー ム か ら の 転 落 防 止 対 策 に つ い て は 、 ホ ー ム ド ア ( 可 動 式

ホ ー ム 柵 を 含 む ) の 整 備 が 有 効 で あ り 、 国 で は 、 平 成 2 3 年 に

「ホームにおける旅客の転落防止対策の進め方について」を示し、

特 に 1 日 の 利 用 者 数 が 1 0 万 人 以 上 の 駅 を 優 先 し て 整 備 促 進 を

図 っ て き た と こ ろ で あ る が 、 平 成 2 8 年 3 月 末 現 在 で 、 1 0 万 人

以 上 の 利 用 が あ る 首 都 圏 の 2 0 7 駅 の う ち 、 ホ ー ム ド ア が 設 置

されている駅は65駅にとどまっている。

首都圏は、人口が集中している中で、今後も高齢化が進んでいく

ことが想定され、さらには、外国人観光客も大幅に増えていく見込

みである。今や、ホームドアの整備は、視覚障害者だけではなく、

妊産婦や子ども連れの人も含め、すべての人が安心して鉄道を利用

できるようにするために、喫緊の課題となっている。

国では8月の事故を受けて、 「駅ホームにおける安全性向上のため

の検討会」を設置して、総合的な安全対策の検討を進め、12月に

は転落防止対策を優先して実施すべき駅の考え方をはじめ、安全性

向上に向けた対策を示したところである。

この対策に対応して、鉄道事業者においても、ホームドアの整備

計画の前倒しなどを進めているところであるが、ホームドアの整備

に は 、 車 両 の 扉 位 置 が 異 な る 場 合 へ の 対 応 が 困 難 で あ る こ と 等 の

技 術 的 な 課 題 や 、 整 備 費 用 が 多 額 で あ る こ と な ど の 課 題 が あ り 、

事業者が計画的に設置していくことが困難な状況となっている。

現 在 、 こ う し た 技 術 面 、 コ ス ト 面 の 課 題 に 対 応 可 能 な 新 た な

タイプのホームドアの研究開発、実証実験や試行導入等が行われて

い る が 、 整 備 を 促 進 す る た め に は 、 研 究 開 発 等 の 取 組 の 加 速 化 に

別紙2

(15)

よる早期の実用化及び鉄道事業者の負担軽減が必要である。

つ い て は 、 国 に お い て は 、 次 の 事 項 に つ い て 特 段 の 措 置 を 講 じ

られたい。

1 車両の扉位置の相違などの課題に対応可能となる新たなタイプ

の ホ ー ム ド ア の 早 期 実 用 化 に 向 け て 、 研 究 開 発 や 実 証 実 験 に

対する支援の拡充を図ること。

2 ホ ー ム ド ア の 整 備 に 係 る 鉄 道 事 業 者 の 負 担 軽 減 の た め 支 援 の

拡充を図ること。

平成29年 月 日

国 土 交 通 大 臣 石 井 啓 一 様

九都県市首脳会議

座 長 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫

埼 玉 県 知 事 上 田 清 司

千 葉 県 知 事 森 田 健 作

東 京 都 知 事

小 池 百 合 子

神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治

横 浜 市 長 林 文 子

川 崎 市 長 福 田 紀 彦

千 葉 市 長 熊 谷 俊 人

さ い た ま 市 長 清 水 勇 人

(16)

共生社会の実現に向けた取組の推進について

平成28年7月26日に、神奈川県立の障害者支援施設「津久井やまゆり

園」において、多くの入所者が殺傷されるという極めて凄惨な事件が発

生した。

この事件は、被告人が、 「障害者はいなくなったほうがいい」といった

間違った考えのもとに引き起こしたと伝えられたことから、障がい者や

その家族、障害者施設で働く職員のみならず、国民全体に言いようもな

い衝撃と不安を与えた。

また事件発生後、インターネット上において被告人の間違った考えに

同調する意見も散見されたことから、社会の中で障がい者に対する差別

や偏見が助長されるのではないかといった懸念が生じた。

九都県市を構成する都県市では、これまでも障がい者の暮らしを支え、

理解を促進する取組を進めてきたところであるが、あらためて、一人ひ

とりが障がい者への理解を深め、偏見や差別を無くすことが重要と考え、

平成28年10月26日の九都県市首脳会議において、 「障害者が安全で安心し

て暮らせる共生社会の実現に向けた共同宣言」 を採択し、 決意を示した。

そこで、さらに国全体、社会全体として、宣言に盛り込まれた理念の

実現に向けて広く障がい福祉への関心を高め、理解を深めるため、障害

者週間における国の広報などの取組をより一層充実することについて特

段の措置を講じられたい。

平成 29 年 月 日

内閣総理大臣 安 倍 晋 三 様

内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画)

加 藤 勝 信 様

厚生労働大臣 塩 崎 恭 久 様

別紙3

(17)

九都県市首脳会議

座 長 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫

埼 玉 県 知 事 上 田 清 司

千 葉 県 知 事 森 田 健 作

東 京 都 知 事 小 池 百 合 子

神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治

横 浜 市 長 林 文 子

川 崎 市 長 福 田 紀 彦

千 葉 市 長 熊 谷 俊 人

さ い た ま 市 長 清 水 勇 人

(18)

テロ等特殊災害への対応力強化について

国際社会では、各国で多様な形態のテロが発生しており、我が国にお

いてもテロの脅威は現実のものとなっている。そのような中、ラグビー

ワールドカップ2019及び2020年東京オリンピック・パラリンピ

ック競技大会等を控え、ソフトターゲット等に対する大規模テロ災害時

における消防機関の対応能力をより一層充実、向上させることが求めら

れている。

首都圏の地域は、国の総人口の4分の1にあたる約3,600万人の

人口を抱え、政治・経済の中枢機能を担っていることに加え、国際的な

大規模イベントの会場が集中していることから、テロの標的となる可能

性が高く、さらには、同時多発や危険物質を使用したテロなど、複合的

な災害に発展することが懸念される。

国においても、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減

災等に資する国土強靱化基本計画を定め、また大規模テロ災害の対応に

ついては、特殊災害に関する活動マニュアルの充実、爆弾テロ災害時に

おける消防機関が行う活動マニュアルを追加するなど、必要な対策を進

めていることについて、九都県市首脳会議も高く評価している。

しかし、 現時点における各消防機関の大規模テロ災害への対応能力は、

車両・装備・人員の観点から極めて専門的かつ限定的な部隊編成となっ

ていることから、大規模テロ災害に進展した場合において、都県域を越

えた迅速な応援態勢とその災害に対応するための車両・装備の整備が不

可欠である。

ついては、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等

の開催を控え、首都圏における大規模テロ災害に迅速かつ的確に対応で

きる応援態勢を確立できるよう、次の事項について要望する。

1 首都圏の地域内において、 大規模テロ災害が発生したことを想定し

た、消防庁、都道府県及び消防本部の対応、 緊急消防援助隊各都道府

県部隊の編成、 並びに運用方針等を定めた大規模テロ災害運用計画を

策定し、併せて教育訓練を実施すること。

2 2020年東京オリンピック ・ パラリンピック競技大会等の開催に

向けた、 大規模テロ災害発生時における都県域を越えた迅速な応援態

勢確立のため、 大規模テロ災害に対応する特殊車両及び資機材の整備

の充実に向けた、 緊急消防援助隊設備整備費補助金を拡充するととも

別紙4

(19)

に無償使用にかかる制度の拡大を図ること。

平成29年 月 日

総務大臣 高 市 早 苗 様

九都県市首脳会議

座長 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫

埼 玉 県 知 事 上 田 清 司

千 葉 県 知 事 森 田 健 作

東 京 都 知 事 小 池 百合子

神奈川県知事 黒 岩 祐 治

横 浜 市 長 林 文 子

川 崎 市 長 福 田 紀 彦

千 葉 市 長 熊 谷 俊 人

さいたま市長 清 水 勇 人

(20)

踏切の安全対策等の推進について

踏切の改良を促進することにより、交通事故の防止と交通の円滑化に寄

与することを目的として、 昭和 36 年に踏切道改良促進法が施行された。 そ

の後、全国で踏切改良が進められ、踏切の数は約7万箇所から約3万4千

箇所と半減したが、依然として多くの踏切が存在しており、未だに踏切に

おける事故は毎日のように発生し、4日に1人の割合で尊い命が失われて

いる。

踏切は、交通渋滞や踏切事故、地域分断を引き起こすなど、地域に及ぼ

す社会的影響が大きく、また、踏切待ちによる直接的な経済損失などが問

題となっており、早急な対策の実施が望まれている。

このような状況の中、国においては、これまで以上に踏切の対策を加速

させるため、 平成 28 年3月に 「踏切道改良促進法」 を改正 (以下 「改正法」 )

した。

国は法を改正することにより、遮断時間が長いなどの課題のある踏切に

ついて、関係自治体及び鉄道事業者間の改良方法に関する合意の有無にか

かわらず、速やかに指定を行い、対策を促進することとしている。

全国に存在する踏切のうち、1, 479 箇所が「緊急に対策の検討が必要な

踏切」 (以下「緊急対策踏切」 )として抽出されており、このうち約半数が

鉄道ネットワークが高密度化している九都県市で占められている。

また、 平成 29 年3月末までに改正法に基づき、 緊急対策踏切を中心に全

国で 587 箇所の「改良すべき踏切道」が指定されたが、そのうち、九都県

市には 203 箇所の踏切が集中している。加えて、対象踏切の中には、踏切

周辺の住宅密集や狭隘な交差道路などの周辺環境により、対策の実施に課

題のある踏切が多く存在している。

指定された踏切の対策実施は期限が定められているため、集中的な整備

に伴う事業費の確保のほか、関係自治体と踏切の管理者である鉄道事業者

との早期合意が不可欠である。また、現制度では、連続立体交差事業や踏

別紙5

(21)

これらの課題を解決し、着実に踏切の対策を推進するため、次の事項に

ついて提言する。

1 従来の連続立体交差化等の対策に加え、当面の対策や踏切周辺対策な

ども計画的かつ円滑に実施できるよう、財源を継続的かつ確実に措置す

るため、関係予算を確保すること。

2 踏切の対策を促進させるため、鉄道事業者への支援とともに、自治体

負担の軽減が図れるよう制度検討を行うこと。

3 対策の早期実現に向け、改正法に基づき新たに組織することができる

「地方踏切道改良協議会」も活用しながら、専門的知見による助言や指

導等の技術的支援を行うとともに、積極的に関係者の合意形成を促進す

ること。

平成 29 年 月 日

国土交通大臣 石 井 啓 一 様

九都県市首脳会議

座 長 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫

埼 玉 県 知 事 上 田 清 司

千 葉 県 知 事 森 田 健 作

東 京 都 知 事 小 池 百 合 子

神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治

横 浜 市 長 林 文 子

川 崎 市 長 福 田 紀 彦

千 葉 市 長 熊 谷 俊 人

さ い た ま 市 長 清 水 勇 人

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